◎ 四街道市のトンボの論文をご紹介(2022/6/6)
◎ 8月6日ナラ枯れ調査(2021/8/12)
◎ たろやまの郷ナラ枯れ被害状況(8月1日現在)(2021/8/3)
◎ たろやまの郷ナラ枯れ調査(2021/8/2)
◎ 4月26日成山調整池の調査(2021/5/12)
◎ カシノナガキクイムシ講習会(2020/8/8)
◎ カシノナガキクイムシ対策トラップ(2020/8/8)
◎ 成山と山梨小のメダカDNA鑑定(2020/4/23)
◎ メダカの保全について、重要な論文 (2018/10/13)
◎ 論文のご紹介 「クマガイソウの保全」(2018/8/2)
2022年6月6日 四街道市のトンボの論文をご紹介します。
2018年 四街道市のトンボ
※ 千葉県昆虫談話会の会誌「房総の昆虫」からの転載です。
※ 千葉県昆虫談話会と著者の松木和雄氏から、ご許可を得て転載しております。
2021年 四街道市のトンボ続報
※ 千葉県昆虫談話会の会誌「房総の昆虫」からの転載です。
※ 千葉県昆虫談話会と著者の松木和雄氏から、ご許可を得て転載しております。
2021年8月12日 8月6日ナラ枯れ調査
カシナガはほとんどの個体が、樹木への穿入を終えてしまったのか捕獲数は激減し、総数で16頭でした。
先週(7/26週)、115頭捕獲された木でも今回は2頭といった具合です。
残念ながら捕獲が不十分だったためもあるのかもしれませんが、多くの木にカシナガが穿入し枯れの症状を発生させています。歩道が無く藪漕ぎをしなければ入れないために未調査だった北側の樹林地に、T.S.さんと入り込みナラ枯れ木の調査を行いました。
7月30日の調査から10本以上増えました。被害木はたろやまの郷全域に広がっています。(位置図参照)
枯れの症状があったのは54本で、そのうち38本が8割以上の葉が枯れていました。ナラ枯れは通水障害なので、夏の間はまだ枯れの症状が増えると思います。
ナラ枯れは歩道際や林縁等の開けた環境で発生することが多いのですが、今年はカシナガの発生数が非常に多かったのか、竹藪の中のコナラにも多くの穿入がありフラスの発生がある樹木が多いです。
今年は防除対策はもうできないので、来年に向けて、枯木内で生育しているカシナガの駆除をどうして行くかを考えなければなりません。
(O.Y.さん)
フラス発生樹木
被害木-1
被害木-2
2021年8月3日 たろやまの郷ナラ枯れ被害状況(8月1日現在)
ナラ枯れは正式には「ブナ科樹木萎凋病」といい、カシノナガキクイムシ(カシナガと略)が媒介するナラ菌により樹木に通水障害を発生させ、木を萎れさせて葉を茶色に変色し枯れさせてしまいます。たろやまの郷では昨年から被害が発生し9本のコナラの木が枯れました。カシナガは6~7月に樹木に集中加害(マスアッタクと呼ばれる)を行い、フラスと呼ばれる木くずのようなものを輩出して、木に穿入します。これを防ぐために四街道フォレストが、5月下旬に約30本にビニールシートを巻く予防措置を行いました。他にカシナガ捕獲用のトラップを多数設置して被害の軽減に努めていました。
残念ながら、7月10日頃から茶色く葉が枯れた木が出現し始め、7月25日に24本の木に異常が見られ、8月1日には40本に異常が出ています。枯木や8割以上の葉が枯れている木が27本、枯葉8割未満が13本と激害といってもよさそうです。ナラ枯れは歩道際や林縁などの開けた環境の樹木に被害が出ることが多いのですが、たろやまの郷では歩道から離れたササ藪の中のコナラにも被害が出ており、厳しい状況となっています。ナラ枯れは通水障害なので暑さが続くとともに、枯れ症状の進展や新しい被害木の発生が十分予想されます。
(O,Y,さん)
2021年8月2日 たろやまの郷ナラ枯れ調査
たろやまの郷内の樹木に被害を及ぼしている「ナラ枯れ」の調査状況です。
(O.Y.さん)
2021年5月12日 4月26日成山調整池の調査
成山の調整池を掘り下げた場所の動植物調査を4月26日実施しました。その場所は植物がまばらな印象でした。所々ヤナギ類の根株が残っていたり実生が生えたりしていたのでT.S.さんに刈ってもらいつつ調査しました。 バッタ類が 2種みられたので、これから草本が増えていくと種類も増えていくのかなと思いました。チョウ類が見られなかったので、今後注視したいです。トンボ類にも注目したいです。ヤゴはいませんでした。
カエル類はアズアヒキガエル、ニホンアマガエル、ニホンアカガエルのオタマジャクシを確認し、シュレーゲルアオガエルの鳴き声も聞こえました。新しくできた場所にもかかわらず、繁殖が確認できたのはうれしいことでした。
アメリカザリガニが見られなかったので、今後入ってきた時に低密度管理できると水草類が増えて良いのかなと思います。 (K.M.さん)
〇一緒に調査したYosm.さんの所感です。
「今後の経過観察が面白そうな場所だと思いました!造成して間もないからか、湿生植物といわゆる路傍雑草がせめぎ合うように生えていたのが印象的です。今後湿生植物が優先していくのだと思いますが、その経過を観察するのも面白そうだし、路傍雑草でも、水位が低くなっている間に種を残して生き残るやつが出てきたら面白いな~なんて考えています。
湿生植物にしても、新しい種が水鳥や風に運ばれてくるかもしれませんし、今回種まで判別できなかったものが成長してくるのも楽しみです。いろいろな地形があるので、それだけ多様な動植物が棲めるポテンシャルがある気がします。斜面も、面積が広くて管理が大変だと思いますが、今後が楽しみですね!
もし周囲にツリガネニンジン、ワレモコウみたいな管理された草地に生えるような種があれば、種をとって撒いてみるのもいいかもしれないです(それらの種子散布距離短そうなので) 引き続き携わっていければと思います。よろしくお願いいたします」!
代表的な湿地植物も確認
ウナギツカミ
コウキクサ
アマガエル
アズマヒキガエル(幼生)
ツルマンネングサ
ニホンアカガエル
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2020年8月8日 カシノナガキクイムシ講習会
2020年8月8日 カシノナガキクイムシ対策トラップ
2020年4月23日 成山と山梨小のメダカDNA鑑定
日本めだかトラスト協会 会長尾田先生による、成山メダカ池と山梨小のメダカ池のDNA鑑定の結果をご紹介します。
南メダカ系統樹を拡大
サンガー法によるシトクロムb 遺伝子の塩基配列エレクトロフェログラムの1例
2018年10月13日 メダカの保全について、重要な論文
藤沢めだかの学校をつくる会の会報43号が送られてきました。
藤沢めだかの学校は童謡「めだかの学校」のモデルとなった藤沢のメダカの保全を中心に活動しています。
その会報とともに送られてきた元神奈川県水産総合研究所長の文書「重要な遺伝子組成の多様性が消えた「藤沢メダカ」に救いの手を!」は、一読の価値があるので、ぜひご覧ください。
会報も添付します。会報の4面にこの文書をついて書かれています。
私の理解
今までは、その地域のメダカが他の地域のメダカと交雑しないことを重視してきた。しかし、メダカを少数で飼う場合、近親交配を繰り返し、遺伝子の単型化が進む。
保全上大切なことは地域のメダカの中でも遺伝子の多様性を保っておくことだ。そのためには、400匹以上のメダカを一か所で飼育する必要がある。
今までの里親などの活動は、他の地域のメダカの遺伝子との交雑も発生したり問題が多いが、多様性の面からも問題がある。 (任海正衛さん)
藤沢メダカだより
2018年8月2日 論文のご紹介
7月に発行された「千葉生物誌」に掲された「クマガイソウの保全」から
・林紀男氏、任海正衛氏の共同執筆
「クマガイソウの保全」